2012年を振り返って

明けましておめでとうございます

私達はメキシコのYelapaというとっても小さな漁村にあるリゾートに来ています。 Puerto Vallartaという空港から車で30〜40分の小さな港までドライブ、そこから水上タクシーで更に30分から45分。陸にも路はありますが、かなり危ない路なので、ようは海側からたどり着くしかないような場所に来ています。

水上タクシーに乗る船着き場。ちなみに写真に写っているのが私たちが乗ったボートです。

 

泊まっているリゾート、スタイルとホスピタリティーは一流ですが、皆様が想像するようなリゾートとはちょっと違うかも。ヴィラは全部で8棟。なので、滞在中も他のゲストも家族のように仲良くなれる大きさです。ヴィラのデザインは様々ですが、半分のデザインはOpen Airのローカルスタイルのもの。つまり壁も窓も無く、屋根があるだけ♪ そして、電気は最小限しか無く、夜はキャンドルライトが部屋一杯にともされます。夜は正に月明かりとフラッシュライトがたよりのみ。日本の家族とichatをしようと思っても、夜の6時を過ぎると暗くなってしまうので私達の顔を映すのが難しく、時差の関係で私達の6時位から30分位しかチャットするタイミングが無いという感じ。

船に乗ってしか何処にも行くところが無い場所で、現地の人の生活に触れ、クジラにあって、毎日体の感じるままに時間を過ごした事で、夫と2人で、忙しいビジネスライフの中で失っていたものを取り戻せたと思います。

昨日、リゾートから1時間Day Tripで遊びに行った小さな海岸の帰りに5頭のクジラに遭遇

 

2012年

私自身、色々な意味で人生を大きく考えさせられる年でした。今こうして夫と2人で新しい年を迎える為にのどかに時間を過ごしていられる事が何にも代え難く有り難く思います。その一つの理由に、2012年の2月に初期の乳がんであると診断された事があります。

初期の乳がん
非浸潤がんと言って、他の部分に転移する事が無いとされる癌だったのですが、その診断は生体検査で行われるので、結局は手術で病巣部を取りきるまでは、どの程度の進行をしている癌か確定する事ができないのです。
つまり、「貴方の癌は初期だから心配はありませんよ。」と言われる傍ら、「取ってみて、そこからもっと進んだ癌が発見される事もありますよ」という、感じ。初期のそれも0期と言われる癌ですが、手術前には、キモセラピー、放射線治療、ホルモン治療、更には胸の再建手術が必要になった場合の選択肢など、全ての情報を学びます。どこかで、「もしかしたら、初期の癌だけでは済まないかもしれない」という可能性があったからです。
非浸潤がんだけで終わらない場合は、勿論手術や治療が続く事になるので、手術終わるまでは、大きな仕事にもコミットメントできず、、そして私達はまだ子供がいないので、もし治療が長引けば、私の年齢が41歳という事もあり妊娠する機会を失ってしまうかもしれないという事実。
色々事情があって、診断されてから4ヶ月手術ができなかったのですが、その間は正に何も選択できない宙ぶらりんな状態で、精神的に生殺しのような感じでした。

今回確信した事が2つ

一つは、夫というパートナーに巡り会ってからこの状況に対峙して、誰かと一緒に人生を歩んで行く事の意味に多く考えさせられました。それは、彼の存在で如何に私がサポートされたかという事もありますが、その一方で、私が病気になる事で相手にどれだけの負担をかけるか?という事。
シンプルな事ですが、自分の健康を保つという事は、自分自身の為だけではなく、家族やパートナーに対しての思いやりと責任の一部だと改めて思いました。家族に健康でいて欲しいと思う事、そして家族の為に健康でいなくては、と思う事の両方向から本当に考えさせられました。

そして、2つ目は、やはり、当たり前というか、誰もが言える事かもしれませんが、今日という日を大事に生きなくてはと改めて再確認した事。そう生きてきたつもりでも、やはり、「もし癌が診断されたよりも進行していたり、、、」とか、自分の可能性が病気によって簡単に経たれてしまうかもと、毎日のように考えた4ヶ月。もちろん、手術後全てを取りきる事ができて、非浸潤がん以外見つからなかったので再手術の必要もなし。この先ホルモン治療は5年間続けなくてはなりません。ドクターからも安心していいとお墨付きを貰っても、私が毎日の小さな事でも、何かを決める時、選択する時に、迷いがなくなった事は言うまでもありません。

「今やらずに後で後悔しないか?」

「後」、、、1秒後かもしれないし1年後かもしれない
でも、もし、何かをできないのではなく、やらずに残してしまった事は、後でできる保証は無いし、そのできる為の努力を改めと惜しむべきではないと感じた1年です。

その為にはやはりメンタルな強さと、肉体的な強さが必要になってくる。
今まで甘ったれで、体も精神も甘やかしてきたけど、この先、もう既にどう考えても人生の半分を過ぎてしまっているのだから、せめて、毎日やっとのところで物事を終わるよりも、少しづつでも、人生のCheck Listを消化していけるようになりたいと思います。そして何よりも無駄というか、自分の感情と気持ちをいつも穏やかに消化して生きたい、というのが目標。それも、やはり癌と言われて、自分でコントロールできなかった弱さに対面した事から学びました。

癌の事をブログに書くかどうかずっと考えていましたが、特に30代後半から40代の女性でまだ定期検診をされていない方には読んで頂きたいと思い書く事に決めました。

私の近親者には一応乳がん歴は無いので、特に心配して検査を受けた訳ではありません。2010年に日本の親友と数年ぶりに合う事ができました。その時に、「お互い滅多に会えないけれど、体を大事にしておばあちゃんになっても元気で会いたいね。その為に、お互い40になったら女性の為の検診をしようね」と約束していたのです。
そして、初めて受けたマモグラムで怪しいという事で生体検査に送られて、癌を発見。
この先再発しないとは言えないので、一生安心する事はできません。でも、もしあの時検査をしていなかったら、もしかして40代の半ば、もしくはもっと後で癌と長い事戦わなくてはいけなかったかもしれません。
私を手術してくれたUCSFの先生。初めてあった時の初めての言葉が「心配しなくて良いのよ、今日、乳がんで死ぬ事はほとんどありません。」
死に至る病気でなくても、その病気が人生に与える影響はやはり大きい。例え半年でもそう感じた私と夫です。
もしまだ定期検診をされていない女性の方には今年から是非始めてもらいたいです。

このリゾートに滞在するのも残り2晩となりました。
実は今日の朝、元旦から大雨
iPhoneの予報を見るとこの天気は3〜4日続くみたい、、、、船で陸路まで戻らなくてはいけないので、ちょっと不安が募ります(苦笑 ずぶぬれで帰るのはいやだな〜

Day Tripで遊びに行く事のできるジャングルのハイキングやビーチ。こんな感じの桟橋があれば良いけれど昔は船からカヤックに乗り移って陸にたどり着いていたらしい、、

 

私達が遊びに行ったビーチの一つ、まさにparadiseと言いたくなるようなビーチでした。ちょっと潜ってその後はリラックス!ビーチには後から人が来たけど3時間ほど私達と近所の子供だけ

 

そのビーチにはレストラン(?)が一軒あるだけ。トイレは、、、女性にはかなりチャレンジなものだったけど、それでも行く価値あり!ロブスタータコスが最高に美味しかった!

 


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